スマホで作るAIグラビア 応用編 LoRAとは
こんにちは、より良いAIグラビアの生成を追求する管理人の ”グライ” です。本記事は SeaArt.AI で検証を行なっていますが、他の画像生成AIでも応用は可能なのでぜひ参考にしてください。
今回もスマホから簡単にAI画像を生成出来るSeaArt.AIを使ってAIグラビアを作ります。実践編ではより本格的なAIグラビアの生成に挑戦しました。さらに、本記事では「LoRA」を使ってもっと思い通りのAIグラビアを生成する方法を紹介します。
SeaArt.AIのポイント
- プロンプトは日本語でも入力可能
- AI画像の生成は無料(1日あたりの画像生成数に制限あり)
- スマホ、パソコンから操作可能
▼ SeaArt.AIにログイン https://www.seaart.ai/home
作りたいグラビアのイメージを決める
今回のAIグラビアはチャイナドレスを着た大人の女性をイメージして画像を作っていきます。
このように画像生成AIを使えば、希望の衣装・髪型にすることができます!お遊びはここまでにして、本題に入ります。今回はLoRAの使い方を紹介します。
LoRAを使ったAIグラビア生成
以前の記事でAIグラビアの「モデル」は「カメラマン(の頭脳)」のようなものと説明しました。これに対して「LoRA」は「見本・カタログの写真」のようなものと例えることができます。
これまでは生成したいAIグラビアのイメージをプロンプトという言葉でカメラマンに伝えていました。しかし、言葉で完全なイメージを伝えるのは難しいので、どうしても再現できない部分があります。
そんな時、カメラマンに見本写真を見せて「こんな感じで・・・」と伝えれば、イメージを伝えやすいのと同じだと考えてください。
Step1
SeaArt.AIにログインして創作画面へ移動します。
Step2
プロンプトを入力します。今回は高画質の画像を作るための「テンプレ」「お守り」的なプロンプト6個を入力します。こちらの記事で検証したように重要なプロンプトは ( ) で強調します。
(((photorealistic))) | 写真のようにリアルな |
((realistic)) | 現実的な、写実的な |
(ultra high definition) | 超高精細 |
best quality | 最高品質 |
masterpiece | 傑作 |
ray tracung | 光線追跡法 |
これに人物・衣装・場所の特徴をプロンプトとして加えていきます。まずは最低限の情報として以下の7つのプロンプトを入力しました。
japanese female | 日本人女性 |
((super fine face)) | 超緻密な顔 |
1 girl | 一人の女性 |
cheongsam | チャイナドレス |
upper body | 上半身 |
looking at viewer | こちらを見ている |
front view | 正面の姿 |
チャイナドレスを表すプロンプトは「cheongsam」または「qipao dress」とすると再現性が高くなります。chinese dressは精度が良くありませんでした。
Step3
step3ではパラメータ・モデル設定・画像モード・画像サイズを決定します。
今回はキューは無料で使える「通常キュー」、モードは「デフォルト」、モデルは「kisaragi_mix」を選びました。
その下のLoRAの右端にある「+」をタップしてLoRAを選びます。「より多くのスタイルを検討」のボックスに検索ワードを入れてLoRAを検索できます。今回は管理人オリジナルのLoRA「NF_mix_v1」を使用します。
「Weight」というバーはLoRAの効力を調節するためのものです。後の検証画像でWeightを変えて画像を生成して検証します。
このLoRAは主に 管理人好みの 特定の顔とナイスバディが生成され、チャイナドレス風の衣装を生成する確率が高くなります。モデルは「kisaragi_mix」「MUSE_v1」との相性が良いと思います。
生成した画像をチェック
まずはLoRAを使用しなかった場合のAIグラビアがこちら。
コピペ用プロンプト
(((photorealistic))), ((realistic)), (ultra high definition), best quality, masterpiece, ray tracing, japanese female, ((super fine face)), 1 girl, cheongsam, upper body, looking at viewer, front view
▼ モデル:kisaragi_mix、画像モード:超HD、LoRA:なし
やや細身のチャイナドレスを着たきれいな女性が生成できました。
続いて、LoRAを適用、Weightを1とした場合がこちら。
▼ モデル:kisaragi_mix、画像モード:超HD、LoRA:NF_mix_v1(Weight 1)
唇が少しぽてっとした感じ、身体の丸み感が強調されたのがわかるでしょうか?
さらにWeightを変えるとどうなるかみていきます。
▼ モデル:kisaragi_mix、画像モード:超HD、LoRA:NF_mix_v1(Weight 0.75)
▼ モデル:kisaragi_mix、画像モード:超HD、LoRA:NF_mix_v1(Weight 0.5)
▼ モデル:kisaragi_mix、画像モード:超HD、LoRA:NF_mix_v1(Weight 0.25)
Weightを下げていくとだんだんLoRAなしの生成画像に近づいていきます。個人的にはWeight0.75〜0.5くらいの画像がちょうど良いと感じます。
まとめ
LoRAはプロンプトだけでは指定できないような細かい部分まで生成画像に反映させることができるツールです。かなり強く影響を受けるのでWeightを調節して使ってみてください。
本記事では管理人のオリジナルLoRAを使用しましたが、SeaArt.AIではとてもたくさんのLoRAが公開されていますので、お気に入りのLoRAを探してみるのも楽しいですよ!